2013年9月12日木曜日

自由

 





 現代の「自由」は「破壊」と「創造」の繰り返しで、共に莫大なエネルギーを要します。
現在が「破壊」の時なのか「創造」の時なのか定かではありませが、産まれて半世紀、「自由」が新しい何かを産み出したようには思えません。現代社会を創り出した「自由」への執着が、「破壊」を大きくしています。
70年代、共産、社会主義に対するUSAの自由主義は、終戦を見定める事も出来ず、ベトナム戦争の泥沼に嵌まっていきました。
80年代、アフガニスタンでは、宗教は麻薬と唱える社会主義に対して、自由主義のUSAがアフガニスタンに首を突っ込んでイスラム教に肩入れします。しかし、90年代、USAと共闘してきたイスラム社会は、USAの「自由」に反旗を翻します。
イスラム原理主義。
イラク戦争。
USAの有志連合で開戦した結果は、イラクを混ぜ返すだけ混ぜ返して戦争終結宣言。
ニューヨークの世界貿易センターが攻撃、破壊されました。テロ?
USAの関わる戦争が特定の国を相手とする戦争で無くなりつつある現代、戦争を起こす理由は「国益」に関わる事になっています。
国益と言う国の欲。
国連安保理でシリア攻撃が否決されてもシリア攻撃にこだわるUSA。
まるで、いつか来た道を歩み続けているようなUSA。
「丘の上の町」と言う、仰ぎ見られる町になる事は、ますます、遠のいているUSA。
自立、自律の伴わない「自由」を蔓延させたUSAの行き着く先は何処でしょうか?
USAの「自由」の終焉?

写真はオランダ、クレラー ミュラーとニュージーランド、オークランドのアートギャラリーの所蔵作品。

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