エジプトがおかしいです。
現代エジプトで初めての民主的な選挙で選ばれた大統領が辞任させられました。
意見を異とする反大統領の民衆側についた軍隊が出動して、事を収めようとしています。
民主国家の姿ではありません。大統領を支持する民衆もいます。
事は簡単に収まりそうにありません。他のアラブ諸国と同じようになるのか。
対立の様相は、ムスリム同胞団という原理主義を支持する民衆とイスラム教徒でありながら自由を求める民衆の対立です。そして、「目には目を、歯には歯を」をDNAとして受け継いできたアラブの人々です。
本来、イスラム諸国の「自由」はアラーとの関わりにおいて受容されてきたと推察しますが、
アラブの春以来、彼らが求める「自由」は、現代の、欧米の「自由」のようです。自律の無い自由。
現代の「自由」が生み出す「破壊」の真只中にあるアラブ諸国です。
自前の「自由」では無い、借り物の、上っ面だけの「自由」に身を任せているうちは、本当の「創造」は生まれません。自立のできない現代の「自由」社会。他人任せの「自由」経済社会。他国の経済(景気)に右往左往、株価に為替に一喜一憂。これが本当にまともな大人の社会なんだろうか???
大地にしっかと両足を踏ん張って生きている感覚が無くなっていくようです。
おかしい。
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