2013年1月6日日曜日

フランチェスコ 学問

 身の周りで見る事のできるかたちは、その多くが人間の手による造形。
自然の生命の歩みより遥かに早い人間社会の発展は、進化した科学、学問のおかげでしょうか。
森羅万象の生き物の中で人間社会の歩みだけが異常な速さです。
物質的な豊かさを得ると同時に失ったものも多い筈です。
 

 フランチェスコは学問とは距離をおきました。否定はしていません。
彼の兄弟にはさまざな階層の人々が集まりました。知識という点ではフランチェスコを超える兄弟もいたようです。
しかし何度も書きますが、磔刑のキリストと聖書が生きている証のフランチェスコにとって、知識は取るに足らない事でした。場合によっては害になると。そのような学識者を兄弟に受け入れたのも、おそらく、彼らの心根を理解していたからでしょうか。フランチェスコの思いと実践が多くの兄弟、姉妹を集めました。
 

 ハーバード大学は、元は神学校として始まりました。清教徒の指導者を育成するために造られたUSAで最も古い、USAの頭脳のような大学です。官民一体となったUSAの大学。
USAは世界を牽引して行く力を備えている知識を有しているようですが、牽引して行く先には?
 「労働は神から与えられた天職」という教説とは裏腹の現在の経済社会。人々にとって労働は神と繫がる行為であるはずですが、天職である労働を簡単に取り上げる企業で成り立ってしまった経済社会。労働者ではない、労働しない人々の利益が優先される経済社会が出来上がっています。
 カルヴァンは、「天国に召される人間は予め決められている」という予定説も唱えました。
当時のカルヴァン派の信者にとってはパニックだったでしょう。果たして、己は天国に行けるか、否か。
 知る方法は?
労働し、金を得て財を成す。成功する事が救われる事になります。貧しいことは神の救いの無い姿になりました。
USAは、神の救いから漏れないように、ひたすら豊かで有り続けなくてはなりません。
 

 これからも富を求めて走り続けます。
 

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