2013年1月1日火曜日

聖フランチェスコ

フランチェスコの清貧は現代社会とは真逆になります。
そのような精神性を生み、育んできたフランチェスコとフランチェスコ会。
現代のフランチェスコ会がどれだけフランチェスコの思いを引き継いでいるか判りませんが、
現代のグローバル化された経済を牽引するUSAの思いとは真逆のフランチェスコの思い。
西欧の12世紀、商人が活躍し始め貨幣経済が規模を拡大していきます。
フランチェスコ自身、裕福な商家に生まれました。
裕福故に送れた放蕩生活の前半生から、修道者としての信仰生活に入った後半生は、真逆の人生です。
修道者としてのフランチェスコは、あらゆるものの所有を否定しました。
お金は糞と同じだと忌み嫌いました。
清貧で居る事が救われる手段であり、所有欲はあらゆる争いの種であるという思いは、
現代の世相を如実に現しています。
現代の自由は、破壊と創造を生み出し、破壊と創造に便乗した自由の国がますます富みを蓄え、地球規模で貧富の差が生み出されています。自由が、あたかも普遍的な真理のように扱われている現代と、真の自由を求めたフランチェスコの思いをもう一度見直す事も必要かもしれません。
フランチェスコが自然、森羅万象を神の創造した人間の兄弟と観たのは、神の意思を感じ取れたからでしょう。
そのような自然を、現代の経済社会は傍若無人に荒らしまわっています。
 どこへ行きますか?

0 件のコメント: