2012年1月21日土曜日

イラン

  イラン制裁についての報道があります。 日本は、明治維新後、欧米に追い付くべく富国強兵に励み、日清、日露戦争を何とか乗り越えてきました。 第一次世界大戦も戦勝国として、一等国になったと勘違いしました。 欧米と同等の軍事力を主張し、ぞの主張は欧米諸国に退けられ国際連盟を脱退しました。 20世紀初頭、植民地支配が終焉しかけていた時代に日本は時代を見誤りました。 欧米列強からアジアを守るのだと始めた戦争は、結局、欧米の後追いでした。 そして、その後の日本の歩みは第二次世界大戦の敗戦と続きます。 日本は、対外国との戦争に初めて負けて、自信を失い、がむしゃらに遣ってきた歴史があります。 戦勝国は、その後も己の遣り方で、アジアの多くの国々、人々の誇りを傷つける歴史を作ってきました。 戦勝国の遣り方が、決して、良い遣り方ではないはずですが、戦後の日本は戦勝国側の遣り方に附いて来ました。 我々は弱い人々、国の痛みは解っているはずですが、どこかで本道を見失ってしまったようです。 総てが右倣え。経済も右倣えで、今回のイラン制裁でも合衆国の法律に縛られて身動きできない状態です。 なぜ、人様の国の法律が他国の動きを規制できるのか? グローバル化された世界では致し方ない事でしょうか。 しかも、日本の金融機関だけは合衆国の金融システムから締め出されないように例外処置を! 姑息な。 政治と経済だけが姑息に動き回り、大衆は遠くに追いやられ、政治家は国益などと唱え金儲けに血眼になっています。グローバル化に多くの自由を売り渡し、金には魂を売り渡して、次第に、国も人も「誇り」を失いつつあります。 否、すでに失っているのかもしれません。

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