一五世紀、西欧で活版印刷機が作られ市民は聖書を読む機会を増やしていきました。それまでラテン語で書かれた聖書を読めたのは教育を受けた人(聖職者)しかいませんでしたが、各国においてその国のことばで聖書が翻訳されると、聖書は市民に浸透していきます。ルターは自身の教説を表明する手段として印刷物を活用します。量産される印刷物が社会変革を起こします。教育を受ける機会を得ていた市民は、自身で聖書を理解する機会を得ました。
カトリックでは聖書は聖職者のものでしたが、プロテスタントでは一人ひとりが聖書と向き合うことでした。教会=聖職者を否定し、自身で聖書を読み、理解する必要がありました。一人ひとりが祭司として聖書と向き合う信仰は、その後、さまざまなプロテスタント宗派を生み出すこととなります。そして、それぞれの宗派が活動の場所を求めて欧州各国、新大陸へと拡がります。続く
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