2011年11月30日水曜日

旅支度59

 ジャン・カルヴァンで忘れられない事がひとつあります。高校時代の世界史で目にした「労働は神が与えた天職だ」という文章が非常に印象深く残っています。カルヴァンのことばです。高校を卒業しても、いつまでも気持ちのどこかに常に引っかかっていました。カルヴァンという聖職者を表現するものとして表記されていたと思いますが・・・。  添乗で西欧に触れるようになると、そこがキリスト教社会であることを改めて実感しました。西欧はキリスト教抜きでは成り立たない事も知りました。スイスのジュネーブで活動したカルヴァンの人となりも垣間見ました。スイスではカルヴァン以外にも宗教改革を担った人物が出ています。チューリッヒのツヴィングリ。宗教改革の火の手は西欧中に拡がります。フランス、オランダ、イギリスそしてスコットランド等など。 ジュネーブのバスチョン公園には宗教改革記念碑があります。宗教改革者の像、記念碑が並んでいますが、カルヴァンは頭を少し下げ、聖書を手にして、頬のこけた禁欲的な雰囲気を漂わせています。聖書のことばだけを厳格に信仰(生活)に求めたカルヴァン主義の実践されたジュネーブは、あたかも修道院の世界だったかもしれません。 そのようなカルヴァンのキリスト教が新大陸に渡ります。続く

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