2011年9月30日金曜日

旅支度41


 四八一年、クローヴィスがフランク王国(メロヴィング朝)の初代国王となります。西ローマ帝国崩壊から五年後です。生誕地は現在のベルギーで最古の街トゥルネーです。六世紀には司教座が置かれています。領土はロワール川北部へ広がり、北海からピレネー山脈までの北部ガリアに拡がります。そして五〇八年、王国の首都はパリへ。旧ローマ帝国内でのフランク王国の領土拡張は、キリスト教が王国を統一する上で王国の共通の柱となる重要な要因でした。その後の歴代国王もキリスト教徒としてローマ教会と良好な関係を維持しながら領土拡張を行っています。
八世紀、メロヴィング王朝末期の宰相としていた仕えていたピピン三世(小ピピン)がメロヴィング王朝を廃してカロリング王朝を開きます。七五一年、ローマ教皇に承認された王は、ランゴバルト王国との戦いに勝利しラヴェンナを教皇に献上しています。「ピピンの寄進」と呼ばれるもので、これが「教皇領」の始まりといわれます。王国の領土も拡大し、それに伴って教皇との関係も深まっていきました。続く

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