モンテ・カッシーノはローマとナポリの中間辺りに位置します。山頂には約千五百年の歴史を歩んだベネディクト会修道院総本山の建物がまるで天に向かって建っています。その様子は高速道路からも見える大きな建造物です。未だに宗派を問わず聖人として慕われるベネディクトゥスのモンテ・カッシーノの修道院はこれまで何度か破壊されています。その一つが一九四四年一月、ドイツ軍と連合軍の激戦です。硫黄島、ノルマンジーの戦い同様多くの戦死者を出していますが、その際に、合衆国の日系兵士(ハワイ出身)で編成された第四四二連隊(第一〇〇歩兵大隊)は最前線で戦い続け多くの戦死者を出しました。歴史から見落とされがちな激戦が行われた場所です。修道院はドイツ軍の重要拠点と考えた連合軍の爆撃によって全壊しました。現在、目にする修道院は戦後に再建されました。
五四七年、聖ベネディクトゥスはここで亡くなりこの修道院に葬られています。
その後、ベネディクト会の修道精神は後の修道会へと引き継がれます。 クリュニー会、シトー会、そしてフランシスコ会、ドミニコ会へ。続く
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