2011年9月4日日曜日

旅支度27


 合衆国型経済?

 
二〇〇八年、世界の経済状況は一変しました。世界金融危機の始まりです。その年の前半と後半では生活状況ががらりと変わりました。金融商品を扱っていた金融機関が潰れます。合衆国から始まった金融危機が世界を駆け巡ります。原因は「サブプライムローン」問題と言われています。二〇〇七年頃からメディアに登場した言葉です。数字を弄って、転がして、気の遠くなるような桁の数字を作り出し、仕舞には実体経済とかけ離れてしまったと言うことでしょうか。
「サブプライムローン」の発信源が合衆国で、経済大国の金融問題が瞬く間に世界に拡がり世界的な金融危機に発展しました。これも経済の「グローバリゼーション」の賜物です。
世界に影響を及ぼすような金融問題はその一〇年前、二〇年前にも起きています。  
 一九九七年にはアジア通貨危機が起こり、タイを中心に東南アジア、東アジアに波及、世界の景気後退が起きました。市場主義を導入していたロシアも影響を受けます。この金融危機で韓国は破産状態となり国際通貨基金の支援を受けることになりました。ジョージ・ソロスやヘッジファンドと言う名前が頻繁にメディアに登場します。
 その十年前、一九八七年一〇月には、ブラックマンデーと名づけられた金融危機が起きています。ニューヨークの株価暴落に伴う世界同時株安です。景気後退。
 一九八〇年代から十年ごとに起きた金融危機。もしかすると数字の寿命は十年ぐらいなのでしょうか。経済規模が大きくなり、景気の波も正比例して大きくなれば僅かな変化で暴走する波動を生み出し、実体経済に押し寄せ経済破綻してしまう。実体経済(生活)とは違う規模の(金融)経済が意図的に作られて景気が左右され始めているようです。続く

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