2001年を境に激動の世界(私にとって)に入り込んでしまった今日この頃。1980年代、90年代,そして2000年代の私の旅のあとさきを伝えていきます。 http://tabinoatosaki333.at.webry.info/もご覧下さい。
2011年9月3日土曜日
旅支度26
西欧から始まったEU拡大は二〇〇〇年代に入ると東欧諸国へも加盟国を増やし経済面でも東西の垣根を取り除いていきました。八〇年代、内向きだった欧州が急速に外へ外へと経済圏を拡大させています。
八五年頃、西欧においてたびたび日本の工業製品の品質、素晴らしさを褒めてもらい、ソニーやホンダ、スズキなどの日本企業名を連呼して貰いました。旅行がブームになる前から日本の企業が海外に進出し営業努力した結果だと思います。日本からの旅行者が挙げた名前はルイ・ヴィトンやエルメス、シャネルといった服飾、皮革製品、装飾品などを扱う企業(店舗)でした。王族や貴族などを顧客とした企業にとって販売促進などという企業努力は必要ありませんでした。そして、貴族御用達の店に勝手に世界中から観光客が遣って来ていたのですから。
そのように内向きで遣ってきた欧州の企業が、九〇年代に入ると目に見えて合衆国型の経済システムを取り入れたビジネスを展開します。ファミリー企業が企業合併や買収を繰り返し組織を大きくすることに努めます。ルイ・ヴィトンは八十年代後半にシャンパン製造業者のモエ・ヘネシーと合併し、その後もグッチやフェンディ、スペインブランドのロエベなどを傘下に収めます。市場を大きくすることで生き残りを図っています。
アジアでは、社会主義を標榜する中国が経済的には市場主義を取り入れ急速な経済成長を続けています。
旧東欧の盟主であったロシアは共産主義を放棄して市場主義に熱心です。旧共産党員が市場主義の成果を享受しています。そして、総ての国が市場主義に右倣えで同じ道を突き進んでいます。続く
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿