2011年8月9日火曜日

ロンドンの暴動

 昨日、ロンドンを出発する際に現地の人間からロンドン、北部トットナムで暴動が起きたという事を聞きました。
帰国して、本日のニュースを視聴するとロンドン市内で7日~8日にかけて暴動の場所が増えているとの事。バーミンガム、リバプールでも起きています。同日にロンドンから離れた場所で暴動が起きたのは偶然でしょうか。ロンドン北部には低所得者の人々が多く住んでいます。西欧の国々は多くの移民を受け入れています。ロンドンは人口の半分ほどが外国人と言われます。ドイツには300万人ほどのトルコ系の人たちがいます。パリにも外国人が多く住んでいます。安い労働力として受け入れられてきました。大量に安いコストで生産できる商品が主流の現代。そのような商品を生産できるのは大きな企業にしか出来ません。世界中の企業が大きくなろうと血眼になっています。利益を上げれば、あらゆる金融商品の投資の対象となり、儲かっている間は、企業と投資家が儲かります。それを支えているのが安い労働力。利益が上がらなくなれば、最初に切られるのが労働者。生産現場で労働者はいつもと変わるぬ商品を作っても、1円、2円の為替の変動で億単位の損が生まれれば、労働者は真っ先に首切りされます。生身の人間が置き去りにされる歪んだ経済システム。
キリスト教徒とイスラム教徒の衝突の第二ラウンドは、次は市場主義社会の経済システム自体が生み出すものが相手になっていくと思います。

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