八九年、東西冷戦の象徴だったベルリンの壁崩壊の年に合衆国大統領に就任したジョージ・H・W・ブッシュはレーガン政権時、副大統領を務めました。ベルリンの壁崩壊は、他の東欧諸国にも民主化運動の流れを勢いづかせ盟主のソ連にも手の打ちようのない状況となりました。そして、第二次大戦後から続いていた冷戦終了を宣言するマルタ会談がソ連と合衆国の間で行われました。合衆国の大統領はブッシュです。その後、ソ連は共和国の再編を行いロシア連邦となります。東欧諸国も旧ソ連離れを加速させ欧州寄りの姿勢を鮮明にします。その一つがEUへの加盟です。
マルタ会談での冷戦終結から二年後、湾岸戦争が起こります。中東を舞台にした、合衆国を中心とした多国籍軍対イラクの戦争です。
国連安保理の議決によって承認されたイラクへの制裁でしたので多くの国が参加します。中東のイスラム国家も参加。そして、合衆国の軍隊はイラク攻撃の基点としてサウジアラビアに駐留しますが、このことはキリスト教徒(異教徒)の軍隊をイスラム国家に進入させたとしてイスラム教徒全体に違和感を抱かせることになりました。続く
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