2011年7月9日土曜日

旅支度9

 八〇年代、欧州はECと云われる欧州諸共同体が加盟国を増やして大国に対抗できる経済圏を作りつつありました。八六年、スペインとポルトガルが加盟しています。ECは現在のEU(欧州連合)と組織変更して加盟国を増やしていきますが、始まりは第二次大戦後の欧州自身による欧州の安定と経済発展の促進です。大戦の原因のひとつになった資源の共同管理を行う為に欧州石炭鉄鋼共同体を誕生させ、その後、経済、原子力共同体も欧州共同の管理下に置きます。六七年、それらの三つの共同体が統合されて欧州諸共同体が誕生しました。原初の共同体参加国はベネルクス三カ国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)と西ドイツ、フランスそしてイタリアの六カ国です。歴史の面白さです。この六カ国は、古代ローマが滅び新しい欧州(大陸)が形成される過程において中心となった国々(地域)です。最初の共同体草案者、創設者はその事を意識したのでしょうか。歴史は繰り返されるです。二〇〇七年現在、EU加盟国は二七ヵ国となっています。 続く

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