八五年頃、西欧のホテルで見ることのできた合衆国の番組はケーブルテレビの「CNN」でしたが、九十年代に入って他の合衆国のテレビ局がチャンネルを持つようになりました。番組では金融関係が増え、地元のテレビ局も株式情報などの経済番組を始めるようになっていました。 経済の「グローバリゼーション」がひときわ目立つようになり、いつの間にか合衆国と同じ土俵に立ったのです。以前のように、ゆったりと、時間をかけた変化を失っているようでした。後に八〇年代以降を振り返った時、「すごい時期に添乗を遣っていた」と思いおこすことになりそうです。
一大変化の九〇年代です。
仕事柄、多くの国を観る機会を得ました。訪れた国の多くが合衆国の影響を受けています。合衆国に対して好悪は有ってもその影響は免れません。「合衆国とは違う!」というプライドを持っていた欧州さえ、経済のグローバリゼーションに飲み込まれてしまいました。「グローバリゼーション」。合衆国の発信した合衆国流の規格。
長い前置きになりました。さあ、改めて合衆国探訪へ出発です。どうぞお付き合いください。続く
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