2011年7月29日金曜日

スイスⅠ


 傭兵制度は、禁止されるまでスイスの主産業(?)であり、送金される外貨がスイス本国の家族を養いました。送金された外貨が現在のスイスの主産業のひとつになっている金融業のはしりになったといわれます。そして19世紀半ば、民衆が声を上げる時代になり、旧体制の王政、貴族社会が崩壊する時代の過渡期にスイスは多くの無政府主義者、お尋ね者を受け入れます。耕地の少ない、山岳地帯のスイスで生きていくための術が傭兵輸出であり、そこから派生した金融業、そして、ようやく外国人の為でなく自国民の為に生きていける術として発展していく観光業が生まれます。観光で回るスイスの登山鉄道は一世紀ほどの歴史を持ちます。中世、何も生み出さなかったアルプスの山々や自然が大事な資産となっていました。

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