ECからEUとなり、九九年に流通の始まった欧州通貨・ユーロの導入が九二年のマーストリヒト条約で決定しました。EU加盟二七カ国中、一六カ国でユーロが流通しています。欧州内で国を超えて共通のシステムを作ろうという動きが進行中です。
添乗を遣っていてEUの活動を具体的に感じ始めたのが九〇年代に入ってからです。その中でユーロは肌で感じたEUの変化のひとつでした。ユーロの流通で両替の手間が軽減されました。両替以外での変化も有りました。観光バスには他国籍の運転手が多くなり(EU内の人、もの、サービスの移動が自由になった為)、運転時間が一日の労働時間を超えると、彼らが持ち出したのがEU共通の労働規約でした。イタリアやスペインなどラテン系の国では一日八時間以上のドライブもうるさくなかったのですが、九〇年代、徐々に運転手も現地旅行会社も労働規約の順守を求めるようになりました。EU内の変化は様々な面で加速度的に現われていました。続く
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