2011年7月21日木曜日

旅支度12

 海外添乗を始めて気付いた事がひとつ。
新聞報道で日本の特異性を論ずる時に比較対象として外国が引き合いに出される事がありましたが、合衆国と欧州を一括りにして「欧米」という言葉を使い日本を卑下した表現が一時期目に付きました。しかし、合衆国と欧州は似て非なる国でした。互いにキリスト教という一神教をベースにした人々の国々(現在は他の一神教の人々もいますが)ですが、明らかに違いました。八〇年代中頃から日本の教職員の皆さんと外国の学校を視察するツアーに添乗する機会がありました。一ヶ月かけて欧州と合衆国の学校を視察した時に双方の国々の違いを実感したのです。欧州から合衆国に辿り着いた時、身の回りの様子が日本に居る時と同じでほっとした事を覚えています。合衆国を追いかけて遣ってきたのですから当たり前の事なのでが・・・。欧州の様子は日本と全く違いました。身近なことで言えば、コンビニ、郊外型ショッピングモール、ファーストフード、自販機(合衆国は屋内に備えている場合が多いですが)、ショッピング後の商品交換可能等など。身の回りの生活に関わる事では不自由なく旅行できたのが合衆国です。当時、欧州ではほとんど目にすることが出来ない社会でした。機能性、利便性を追及した合衆国社会と人間の生体機能を大切にしてきた欧州社会の違いと思います。欧州では機械に使われる事を嫌う風があります。人間らしさ失うより多少の不便は人間が我慢すれば良いと考えているようです。「欧米」は似て非なる社会です。続く

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