2012年2月14日火曜日

欧州 ギリシャ

 ギリシャの国会は、欧州連合と国際通貨基金からの追加支援1300億ユーロを取り付けるために、議会での財政緊縮法案の承認を取り付けました。そして、12日、国会前とテッサロニキで計10万人に達するデモが発生しました。 追加支援の実施の決断が明日15日に行われるようですが、どうなるか。  先日、添乗したドイツやフランスのガイドの話では、ギリシャは信用されていない雰囲気がありました。 欧州連合は言質を取って、ギリシャの具体的な行動も見極めながら支援を行おうとしています。  17、18世紀に始まった自由、平等などの現代的な考え方に対して、2000年近く欧州の人々の精神をかたちづくって来たキリスト教。その中でもギリシャ正教という教えの中で歴史を育んできたギリシャ。自力本願的なプロテスタントと違い、他力本願的な正教、カトリックの人々の信仰、生活。罪を償ってくれる神に見守られながら生活を送ってきた人々にとって、自力で何かを成し遂げるというのは難しい事のように思えます。  先日、イタリアでもようやく企業に自由競争の原理を導入しようという動きが出てきたばかりです。プロテスタントの多い欧州北部と欧州南部では人間の気質が違います。  欧州の人々は事情が分かっていて、今回の金融危機に対処しています。

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