2001年を境に激動の世界(私にとって)に入り込んでしまった今日この頃。1980年代、90年代,そして2000年代の私の旅のあとさきを伝えていきます。 http://tabinoatosaki333.at.webry.info/もご覧下さい。
2011年11月14日月曜日
旅支度55
ゴシック様式の教会は高い尖塔を備え、ステンドグラスが使われだします。ロマネスク建築と違い、壁の厚さを薄くして高さのある建物が造れるようになりました。
ラテン十字形の教会はキリストが磔になった十字架を表し、神の住まいでもある聖堂は聖書そのもの役目を果たしました。建物の外も内も聖書の物語りで装飾されることになります。特に教会の西側入り口の外壁は、キリスト(神)を中心に配して、最後の審判や天国と地獄の彫刻で埋め尽くされるようになります。文字を通して想像する聖書の世界より、視覚を通した聖書の世界の方が強烈だったことでしょう。
規模を大きくする聖堂では聖遺物を備える聖堂が多くなります。聖遺物が人を呼び、ますます聖堂は大きくなりました。都市の聖堂は専用の礼拝堂を備えていくようになります。職人、商人の組合や貴族の専用礼拝堂です。巡礼者より彼らは多くの寄付をしたのでしょう。ステンドグラスには組合が寄付したものも嵌めこまれました。
ゴシック建築の最初の聖堂は北フランスのサン・ドニ大聖堂といわれます。ゴシック様式の広がった国がフランスから神聖ローマ帝国(ドイツ)、スペイン、イタリアなどです。現在でもこれらの国を回ると集落の中にひときわ目立って聖堂があります。大都市では高層ビルが建って見ることは難しくなりましたが、旧市街と言われる地区を必ず残しているので、そこへ行けば中心に聖堂が立っています。都市の要所、中心に建てられた聖堂は物心両面で社会の支柱となったのです。続く
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