一三世紀頃から始まるゴシック様式の教会建築は社会変化のひとつでした。托鉢修道会が現れるのもこの時期です。教会は次第に市民の求心力になっていきます。規模や財力面で拡大する街は都市として機能を始めます。支えたのが新しい働き手の職人や商人でした。 教会は世俗的な利益より聖書に語られた来世、来るべき世界に備えてどうしなければならないかを説きます。天国と地獄を示しながら現世での在りかたを説き、ゴッシク期の教会は繁栄していきます。中世のキリスト社会で生きる人たちにとって、救われるか地獄に堕ちるかは重要な事でした。社会的な抹殺を意味した破門では決して救われることはないと考えられました。
都市という世俗的な空間で、聖なる存在の教会が並存していくことになります。
読み書きのできない、神の知識のない人びとにとって、教会(聖職者)は救い(天国)へ唯一の導き手でした。続く
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