2011年8月21日日曜日

旅支度24

 九一年の湾岸戦争は多国籍軍の参戦から約二ヵ月後にはイラクが敗戦を認め停戦協定が結ばれて終結しました。身内の問題は身内で処理しようというイスラム社会。部外者に立ち入られて不満は溜まって行ったと思います。
一〇年後、合衆国での同時多発テロ。そしてその二年後、合衆国は国連と歩調を合わせることなく有志連合を糾合して対イラク戦争を主導しました。二〇〇〇年代に入り合衆国は対イスラム教の国々(勢力)との戦争に関わっています。第二次世界大戦で日本(三国同盟側)に勝利して以来、ベトナム戦争の教訓も生かされること無く、対アジア諸国との戦争に一度も勝利していないのですが・・・。
 九三年、民主党のビル・クリントンが大統領に就任します。外交より内政に重点を置き長年続いた財政赤字を黒字へ転換しています。日本のバブル経済が湾岸戦争頃にはじけ停滞期に入り始めると、合衆国はIT経済といわれる好景気を享受し始めていました。
欧州のEUに対して、合衆国は北米大陸での貿易圏拡大を計ります。カナダ、メキシコと自由貿易協定を結びます。アジアでは中国との貿易を重視、日米貿易では日本側の商習慣にまで立ち入るような「スーパー三〇一条」という合衆国の法律を盾に日本のそれまでの経済システムに変更を求めてきました。

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