2009年11月7日土曜日

ヘルシンキ

本日、夕刻出航のシリアラインにてストックホルムへ向かいます。先月28日にヘルシンキの入り、平日は学校などの教育施設の訪問で過ごした10日間でした。冬のヘルシンキ(北欧)は日が暮れるのも早く、五時過ぎには薄暗くなってしまいます。宿泊したホテルのそばに25分ほどで一周できる湖があります。その湖の周りを夕暮れ時にはウォーキングやジョギング、そして親子(父親と子供)で散歩する姿を毎夕見かけました。この時期にはこの5,6年、毎年、来ているヘルシンキですが、風景は変わりません。母親でなく父親が乳母車を押している風景は良いものです。仕事柄、子供と過ごす時間の少なかった私にとって羨しい光景です。
街の規模も人間のスケールに合っているのかもしれません。街の中心地が歩いて回れるのは心地良いものです。街の雰囲気も、街の人々の印象も変わらずにこの6年ほど経ちました。良い街です。
追伸、昨夜ふと思った事があります。ヘルシンキの父親が子供を連れて散歩する光景を思い返した時、「神とキリスト、ヨセフとキリスト」の様子を思ったのです。スペインやイタリアのマリア信仰の強い国では、「マリアとキリスト」が描かれる事が多いのですが、プロテスタントの国ではマリア信仰は盛んになりませんでした。と言うより、カトリック教会のマリアを含めた聖人を称える信仰はプロテスタントではおきませんでした。聖書以外にはキリスト(=神)が唯一、信仰の対象でしたから・・・。
フィンランドなど北欧のプロテスタント信仰が作り出したのが、ひょっとして父親と子供(女の子もいますが)の散歩の光景になっているのでは。と思ったりしたのがシリアラインの船室のひとときでした。

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