昨今、WEB上でも添乗員の勤務状況についてのコメントが多くなりました。
添乗員への待遇に関するコメントです。「人間らしい扱いを!」「時間外労働の改善を!」などなど。
海外旅行で同行する添乗員の9割近くは派遣添乗員ではないでしょうか。
こういう私も似たり寄ったりの身分ですが・・・。1990年代に入り、好景気と言われた日本の経済が下降線をたどると共に、海外旅行の様子が変わりました。旅行の値付けがどんどんどんどん下り、コストの中で添乗員の高い人件費(否、他業種と比べても決して高くない)も、どんどんどんどん下がっていきました。ベテラン添乗員がいなくなり、旅行費用に見合った人件費の添乗員が増えていきました。旅行会社は国内旅行並みの人数を集客して海外旅行を催行したり、ヨーロッパの旅行で日数が7,8日間は当たり前になりました。往復の移動を除けば実日数は4,5日のヨーロッパ旅行です。そのようなツアーが出始めの頃は「・・・」でした。時差を体験しに行くようなものです。予想もしなかったツアーが売り出されたのです。
安い値付けでたくさんの集客。何千万、何憶という宣伝費をかけて、億単位で売られる100円、150円の商品とは違います。添乗員も旅行を構成している商品の一部なので旅行費用の影響は受けるでしょうが、人件費の削減による影響は死活問題でした。
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