人里離れた場所に建てられたクリュニー会、シトー会の修道院教会は、一〇世紀から一二世紀にかけて多用されたロマネスクと言われる建築様式で建てられました。厚い壁、開口部の半円アーチと石造の穹窿天井が特徴です。
ロマネスク様式の修道院教会は、一六世紀の宗教改革、一八世紀のナポレオン戦争を通して多くが消失しますが、現在でも西欧でロマネスク様式の教会を目にする事ができます。建物はフランス、イタリアそしてスペインに拡がります。クリュニー会、シトー会の始まったフランスでは、ヴェズレーのサント・マリー・マドレーヌ。クレルモン・フェランのノートル・ダム・デュポー。フォントネーのフォントネー修道院(シトー会)。ル・トロネのル・トロネ修道院(シトー会)。ヌヴェールのサン・エティエンヌ教会堂。ル・ピュイのノートル・ダム大聖堂、サン・ミシェル・デギーユ礼拝堂。トゥールーズのサン・セルナン教会堂等があります。続く
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