2001年を境に激動の世界(私にとって)に入り込んでしまった今日この頃。1980年代、90年代,そして2000年代の私の旅のあとさきを伝えていきます。 http://tabinoatosaki333.at.webry.info/もご覧下さい。
2011年7月25日月曜日
旅支度14
経済の難しい事は解りませんから身の回りの話を。二十年以上前、ニューヨーク・マンハッタン観光の最中に一つの光景を目にしました。一人の男性が六、七匹の犬を散歩させていました。ガイドに尋ねると、それを生業にしているとの事。散歩させる時間の無い飼い主に代わって、犬の散歩業が流行っているとの事でした。
肥満体の人が多い一方でスポーツジムやダイエット産業が流行ります。熱いコーヒーを溢して(自分の不注意で)火傷したと裁判を起こされた店が億単位の賠償金を請求される社会です。石を投げれば弁護士に当たるといわれるぐらい弁護士が多い国です。金を稼ぐためにいろいろな方法が考え出され続けています。生業が子から孫へと代々引き継がれ職人を生み出してきた欧州と違い、合衆国では流行のような職業が次々と生み出されては消えていく社会です。欧州のような職人が現れる機会は有りませんでした。恐らく、当初から職人を必要としない社会を作り上げたのが合衆国です。如何に効率よく金を稼ぐか、を優先してきた社会の仕事(職業)に対する姿勢は欧州の職業観とは違います。自由と平等の合衆国では、カトリックの聖職者と信徒のような親方と弟子という徒弟制度は初めから念頭になかったようです。続く
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