2011年5月22日日曜日

ナポリ考古学博物館

 ただ今、写真の整理中です。先日、紹介した見返り女性(?御免なさい、タイトルがわかりません)の彫刻を目にした時、驚きました。古代時代にすでに3次元のかたちを意識した彫刻(背面を意識した)が造られていた事が驚きでした。多くの美術館、博物館で、作品は正面から観ることを前提に配置されていたと思います。ルーブル美術館のミロのビーナスが現在の配置になったのも(現在のように360度から鑑賞)この20年前ぐらいからと思います。そのような彫刻の扱われ方がされる2000年近く前に、背面を意識した彫刻がつくられていたのです。ナポリ考古学博物館の所蔵品には、古代ギリシャ時代のコピーである作品が結構あります。古代ローマ時代以前にしっかりと人間のかたちが表現されていました。
館にはポンペイの遺跡から発掘されたものがたくさんあります。モザイク、彫刻、生活用品の発掘品が所蔵されています。欧州の博物館の中でも素晴らしい博物館だと思います。

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