2011年5月23日月曜日

モザイク

 ナポリ考古学博物館にはポンペイ遺跡での発掘品が多く所蔵されています。モザイクもそのひとつです。描かれている題材はポンペイでの市民生活の様子です。中世の西欧において市民が表舞台に登場するのはだいぶ時間が経ってからです。約1000年前に市民の様子がいきいきと表現されていた古代ギリシャ・ローマ時代。ローマモザイクでは人物、植物、動物そして神話など、当時の身の回りの事象が題材になっています。地中海沿岸のローマ植民都市の建物では多くのモザイクが使われました。そのひとつがチュニジアのバルドー博物館でご覧になれます。良質のモザイクを所蔵しています。
ローマ帝国分裂後にコンスタンチノーブルを首都に建国された東ローマ帝国。そこで生まれたビザンチンモザイク。その特徴は金色のモザイク片を使い、主に教会の内部を装飾するものとして中世の西欧にも入ってきます。

0 件のコメント: